【2024年版】フィリピン事務所・店舗の探し方完全ガイド

フィリピンでビジネス成功確率に大きな影響を及ぼすオフィス、店舗選び。「日系企業がフィリピン進出したい」「契約満期になりそうなので事務所を移転したい」「マニラで新規出店したい」といった方へ向けて、フィリピンの貸しオフィス、貸店舗の探し方をご紹介します。

この記事の著者

アベ教授

フィリピン不動産ブローカー”アベパッド”代表。マニラ在住。マカティ、BGC、マンダルヨンエリアの中古コンドミニアム売買を専門的に扱う。自身もコンドミニアム保有。著書「フィリピン不動産で人生変わった」

フィリピンでオフィス・事務所を探す方法

フィリピンでのオフィス探しの大きな落とし穴

フィリピンの居住用の賃貸探しと、オフィスの賃貸探しでは全く探し方も、手軽さも全く異なります。

フィリピンの場合には居住用物件には審査がなく誰でも家賃さえ払えば入居することができますが、オフィスの入居には審査があり、日本の審査よりも厳しいとされています。

物件によっては、営業許可証をはじめとする書類の提出だけでなく、ビルのAdmin(管理組合)と直接面談、オーナー、管理会社の事業内容の説明を何度も求められる場合があり、入居までのプロセスが長期化することもめずらしくありません。

なるべく早い段階からオフィス探しを始め、最低でも入居まで2ヶ月は余裕を持ったオフィス探しをすることをおすすめします。

日系の仲介会社を使用する

日本人の方がフィリピン進出でオフィスを探す際に、フィリピン支社を持つ日系不動産会社、もしくは現地にある日系不動産会社に依頼することが一般的です。

入居までの複雑な審査プロセスを全て日本語で対応することができるため、言語に関して不自由することはありません。物件選びも希望さえ伝えれば、業者が条件に合う物件を提案してくれます。

しかし、日系不動産会社では以下のようなトラブルが往々にして発生します。

  • 受付の窓口だけ日本人スタッフが対応して、実際の務は現地のスタッフが対応させる
  • 日本語のスタッフのレベルが低く契約書読めない、英語力が低い
  • 現地スタッフとの意思疎通が十分にとれておらず、契約上の細かい部分まで気が回らない
  • なにがトラブルがあったときに迅速な対応ができない

よって、日系だから必ず安心できるというわけでははないので注意してください。

フィリピン不動産カレッジでも、マニラの中心部限定で、日本人の方へ向けてオフィス、事務所、店舗の賃貸仲介サービスを提供しています。

他社とは違い、日本人が現地視察(内見)、契約までの調整、入居のお手伝いまで全て一気通貫で対応します。内見の際も別途通訳を雇っていただく必要はありません。

マニラエリアの
オフィス・店舗賃貸仲介の
ご相談を常に受け付けています。

現地の貸事務所ポータルサイトを使う

日本でもオフィス探しをするときに、スーモやアットホームを使うように、フィリピンも事務所・店舗を探す際に使えるポータルサイトがいくつか存在します。

英語でのやりとりや、都度物件ごとに内見を申し込む必要があるなど、根気はいりますが、情報が頻繁にアップデートされるので、最新の物件情報を知ることができます。

フィリピンで賃貸を探す際におすすめなポータルサイトは以下の2つとなります。

ただ日本のポータルサイトと違って、あまり写真が充実していないのと、詳細も平米数のみとざっくりしたエリアのみの掲載など、実際に問い合わせをして質問をしないと知ることができない情報が結構あるため、注意が必要です。

また理想のオフィス、店舗と出会っても、「社名や業態を細かくチェックされて、そもそも話さえ聞いてくれない」ということも多数あるので注意が必要です。

現地の不動産業者を使う

フィリピンにも貸事務所・賃貸オフィスまたは店舗を専門とした不動産業者は無数に存在します。

ただフィリピンの賃貸仲介を現地の業者に頼む場合、その業者はオーナーから管理料と手数料をもらっているので、契約自体は基本オーナー側に対して有利な条件で進められることが大半です。

また条件の良い物件であれば、売り手市場のため、一人一人、借り手に寄り添って入居のサポートをしてくれるということはなかなかありません。

良い業者、マトモな業者もたくさんありますが、日本人を含む外国人クライアントだと相場観がないことをいいことに、通常相場よりも30%〜50%乗せた賃料を提示してくる業者もあるので注意が必要です。

Facebookのマーケットプレイスを使う

Facebookのマーケットプレイスでは、ポータルサイト同様、たくさんの貸しオフィス賃貸物件を探すための便利なツールの一つです。

Facebookアカウントを持っている場合は、マーケットプレイスから「エリア名+Office」「エリア名+Commercial Place」と検索するだけで貸しオフィス、貸し店舗を見つけることができます。

フィリピンで事務所を探す時のよくある質問

オフィス賃料の相場はいくら?

2024年4月現在マカティとBGCのオフィスの平米単価相場は1500ペソから3000ペソの間となります。商業ビルの場合は2500ペソです。またローカルの物件ではこれより安いところは多数存在しますが、フィリピンに初進出される日系企業にはあまりお勧めできません。
詳しい賃料相場は、弊社に聞いていただくか賃貸仲介ポータルサイト(Lamudi, Dot Property )で借りたい家の物件を検索することも可能です。

まだ法人を設立していないのだけれど物件を借りれる?

借りれますが、法人設立の前の手続きである「社名の予約」をDTIにて行なっていただく必要があります。

オフィス賃貸の契約期間の目安は?

最低でも1年契約、メジャーなのは2年契約となります。

備え付きの椅子や机はついている?

机や椅子等がついている場合とついていない物件の割合は4:6です。
フィリピンの貸し事務所においてスケルトンの物件は珍しくないため、物件探しの時にはまず机、椅子がついているよりも、内装が完成しているかしていないかという視点を持つ必要があります。

手付金や内見にお金がかかることはありますか?

手付金はなく契約が決まった場合にのみ報酬をいただいております。内見も費用はかかりません。

敷金と礼金の相場は?

オフィスの場合は敷金と前家賃合わせて4ヶ月〜、礼金はゼロという場合が一般的です。

法人設立前でも賃貸契約はできる?

物件によります。
こちらの大手財閥系列(Ayala等)のオフィスを借りようと思ったら難しいです。
レンタルオフィス、シェアオフィス、オーナーが大手ではない場合に関しては問題なく借りられるケースが大半です。
フィリピンのコワーキングスペースも仲介可能?
シェアオフィス共用部のみの利用される場合は仲介は難しいですが、コワーキングスペース個室を希望される場合は可能です。コワーキングスペースとひと口にいっても、種類は多岐にわたり、不特定多数の出入りがOKなところもあればダメなところもあり、中には出入りの時間に制限があるシェアオフィスもあります。ご相談いただければ、業態にあったコワーキングスペースをご紹介します。

フィリピンで店舗を探す時のよくある質問

有名モールへの店舗出店はできる?

フィリピン内での実績がない状態で有名モール内で出店できることは、国際的に有名な企業などを除いて極めて難しいと言えるでしょう。
モールの近くの路面店を出して成功事例を複数作ってから、モール内に出店するというのが、一般的です。
オフィスまたは店舗の賃貸の場合は、敷金が家賃の2ヶ月〜9ヶ月分と住宅と比べて高く設定されていることがほとんどです。
またオフィス賃貸の場合は、ビルからの入居の際に審査があることが多々あり、会社概要や社員数など、賃貸借契約を結ぶ前にビルに提出することが必要です。
ビルからの入居審査には”押さえるべきポイント”があります。
よくわかっていない日系の会社や現地の仲介会社に頼むとコミュニケーション不足で借りれる物件も借りれなくなってしまうことがあるので気をつけましょう。

居抜き物件はある?

有名モールの場合は、現状復帰に関して厳しいルールが設けられているため、居抜き物件を見つけるのは難しいです。ローカルのモールや路面店であれば見つけることは難しくありません。ただフードホールの中にあるような場合には、キッチンなどは最初からついている場合が多いです。

フィリピンの店舗の賃貸で気を付けるべきことは?

モール出店の際の営業時間…年末年始、祝日、営業時間はモールに従う必要があります。従わずに自分の店だけお店を休む場合には、モールに罰金を支払う必要があります。

共用部の扱い…階段や店舗の目の前のスペースに物などを置いても良いのか、従業員の休憩スペースとして使っても良いのか等、あらかじめ合意をとっておくことでトラブル防止となります。
フィリピン進出検討中で、店舗を視察したいのですがお願いできますか?
はい、可能です。まだフィリピン進出未定でとにかく店舗 or オフィスの物件の視察だけしたいという場合は、1万ペソの有償ツアー(半日)という形でご案内しています。

マニラ(マカティ、BGC)エリアの賃貸仲介の
ご相談を常に受け付けています。


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関連サイト:土地登記庁(LRA) 国家住宅庁(NHA) 建設業者認可委員会(PAAB) 国土交通省

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