フィリピンにチップ制度はある?いくら払えばいい?

日本と海外の異なる文化の一例としてチップの文化があります。日本ではチップを渡す習慣がないため、海外旅行でのチップの取り扱いには戸惑うことがあります。近年、日本から近い南国のフィリピンが人気を集めており、リゾート地としてだけでなく留学先としても人気で、そのチップの状況についても気になるかと思います。本記事では、フィリピンのチップ事情や注意点を中心に紹介していきます。

この記事の著者

アベ教授

フィリピン不動産ブローカー”アベパッド”代表。マニラ在住。マカティ、BGC、マンダルヨンエリアの中古コンドミニアム売買を専門的に扱う。自身もコンドミニアム保有。著書「フィリピン不動産で人生変わった」

フィリピンのチップ事情

フィリピンのチップ制度の有無について

フィリピンではチップ文化があるか

結論から言えば、フィリピンでのチップ支払いは法律的な義務ではありません。

しかし、フィリピンはチップの文化ではないと言われていますが、実際には意外とチップを渡すことが一般的です。

主にレストランや荷物を運ぶ人、マッサージ店、ネイルショップなどでは、一般的にチップが渡されます。

ただし、チップの金額や渡すかどうかはサービスに満足した度合いによるため、自由な選択が可能です。

フィリピン全体でも、首都圏やセブなどの都市や地域によって多少ながら相場が異なることがありますが、チップを渡す状況や相場は大まかに定まっています。

アベ教授
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チップはマストではないですが、日本よりはチップ文化が確実に存在します。

支払うチップ金額の目安

チップは気持ちなので特に渡す額にも決まりがあるわけではありませんが、マニラ首都圏でチップを渡す場合、必ず100ペソ以上をあげるようにしましょう。

100ペソ未満だとあげても喜ばれないどころか、かえって失礼にあたる場合もあります。
(※路上の物乞いやストリートチルドレンを除いて)

フィリピンでは年々物価が上昇しており、チップの相場も上昇しています。

悲しいことに20ペソ、50ペソをあげたとしても表面上は喜んでくれたとしても内心「ケチな野郎だな」と思われていることが多々あります。

アベ教授
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夜のお店で女の子にチップをあげるときは、最低でも1000ペソ以上を渡すようにしましょう。100ペソ札をチップとしてあげて「ふざけんな」と投げ返された日本人をみたことがあります。

チップを渡す時マナー一覧

必ず100ペソ札以上の紙幣で渡す:なぜだかわかりませんが、50ペソ札2枚と、100ペソ札1枚では同じ額なのに、受け取り手の気持ちが違うことが多いため、100ペソ以上を用意しておくようにしましょう。

小銭は渡さない:おつりを受け取らないパターン、チップBOXを除いて小銭を渡すのはやめましょう。苦笑い、微妙な顔されることが多々あります。

できる限りこっそり渡してあげる:チップを渡すところをみられるとお店にわけなきゃいけなかったり、原則チップを受け取っていけないルールが設けられている場合もあるため、周囲にいる人にわからないようにあげたいい方がいい場合もあります。

フィリピンでのシーン別チップの支払い

フィリピンでのチップを渡すことが多い場面

レストランやカフェのチップ事情

原則フィリピンの飲食店でのチップは必要ありません。

5000円以上するようなお店では、飲食代に加えてサービス料(Service Charge)が別に取られることも珍しくありません。

レシートを確認すると明記されていますが、その場合は別途チップを支払う必要はありません。

ただし、もし店員のサービスが優れていたり、特別に感謝の気持ちを示したい場合は、この限りではありません。チップをトレイや食事後のテーブルに置くこともできますが、極力手渡ししてあげると良いでしょう。また、おつりがチップに適した金額であれば、それをチップとして渡すことも一つの方法です。

  • レストランのチップ相場…お釣りを受け取らない、100ペソ〜500ペソ
  • チップを渡すタイミング…お会計を終えた後にトレーに置く

ホテルのチップ事情

ホテル滞在時には、大きな荷物を部屋まで運んでくれたり、ベッドメイキングやお部屋の掃除が丁寧に行われた場合には、チップを渡すことが一般的です。特に「チェックイン後に荷物を部屋まで運んでくれたとき」には積極的にチップを渡すのが暗黙のルールです。

  • ホテルのチップ相場…小銭や20ペソ札、50ペソ札を枕元に、直接の場合は100ペソ
  • チップを渡すタイミング…タクシーから降りたらすぐに荷物を手伝ってくれた時、雨の中で荷物運びを手伝ってくれた時、フロントから部屋まで手伝ってくれた時など

マッサージ屋やスパのチップ事情

フィリピンでマッサージを受ける際は、チップを渡すことは当たり前とされています。

マッサージ屋も客がチップを渡すことをわかっているため、フィリピンのマッサージ師の給料は最低賃金に設定されていて、マッサージ師の生計はチップありきで成り立っていることが多いからです。

マッサージ屋側がチップ専用のチップ入れ(ポチ袋やトレー)を用意している場合が多々あるため、マッサージが終わった後どこかのタイミング(終了直後、サービスのお茶を出されている時、会計時)に渡しましょう。

  • マッサージ・スパのチップ相場…100ペソ〜500ペソ
  • チップを渡すタイミング…サービス後

夜のお店

KTV、クラブ、キャバクラなどその他夜のお店で、長く通い続ける気のあるお店をみつけたら、チップをできるだけ払ってあげましょう。女の子にLD(レディードリンク)をつけてあげるというのも方法ですが、お店の形態によってはバック率がかなり低く1杯飲んでも雀の涙しか還元されない場合もあります。

アベ教授
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フィリピンに限った話ではありませんが、ママが挨拶してきたら1杯飲ませてあげる、ボーイの子にもちゃんと100ペソでいいからチップを渡す、これだけでお店からの印象がグッとよくなります。

  • 夜のお店のチップ相場…女の子1000ペソ以上、ボーイ、黒服100ペソ以上
  • チップを渡すタイミング…お会計時、去り際

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